起きて
起きて
寝てたらつまらないヨ
ぼんやりと浮上する意識のままに沖田はアイマスクを上げた。
「・・・」
「・・・・・・・・」
すぐにぶつかった蒼い瞳に沖田はつい眉を顰める。
何でここに居るんでィ
ここは女制禁止の屯所のはずだ。
今日は久しぶりのオフで、外は雨だから逢えないだろうと踏み、昼間から惰眠を喰っていたというのに。
兎は少し考えるように間を置いて、やがて口を開く。
理由がなきゃ駄目アルカ・・・?
それは小さく、しかし外の雨音に負けないようにはっきりと届いた。
驚愕に見開かれた灼眼
逸らされない蒼い目線
やがて沖田は口許をふと緩めると、腕を伸ばし神楽の頬にそえる。
意地悪なお人だ。
そんなの、
答えなんて知ってるくせに
溢された問いに否定のいらえを返すと、目の前の兎はくすぐったそうに、
そして嬉しそうに頬を染め笑う。
その表情は酷く柔らかい。
あ、言うんならきっと今。
初夏の湿気に煽られたように、沖田は口を開く。
「この星でもうひとつ家族を作ってみませんか」
02/
モドル