0906拍手*沖神



起きて
起きて

寝てたらつまらないヨ




ぼんやりと浮上する意識のままに沖田はアイマスクを上げた。


「・・・」
「・・・・・・・・」


すぐにぶつかった蒼い瞳に沖田はつい眉を顰める。

何でここに居るんでィ


ここは女制禁止の屯所のはずだ。
今日は久しぶりのオフで、外は雨だから逢えないだろうと踏み、昼間から惰眠を喰っていたというのに。

兎は少し考えるように間を置いて、やがて口を開く。



理由がなきゃ駄目アルカ・・・?


それは小さく、しかし外の雨音に負けないようにはっきりと届いた。


驚愕に見開かれた灼眼
逸らされない蒼い目線


やがて沖田は口許をふと緩めると、腕を伸ばし神楽の頬にそえる。


意地悪なお人だ。
そんなの、

答えなんて知ってるくせに


溢された問いに否定のいらえを返すと、目の前の兎はくすぐったそうに、
そして嬉しそうに頬を染め笑う。
その表情は酷く柔らかい。


あ、言うんならきっと今。

初夏の湿気に煽られたように、沖田は口を開く。


「この星でもうひとつ家族を作ってみませんか」



02/ モドル